写真とは何だろう。

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私は８歳の時初めて写真を撮ってから、50歳を過ぎる現在までずっと考えてきたように思います。
そして自分の心の中にある答えを、私は皆さんを撮ることによって出してきたように感じています。

　写真というのはだたの記録装置、そういう側面も確かにあると思います。
運動会や何かの行事の記録、成長記録であり、それも確かに存在するものであり
なくてはならない大切なものです。今、日常で携帯電話を使い、写真というものが「普通」となり、小さな子供からお年寄りまで、だれもが親しんでいくものであります。

この当たり前になったものの付加価値と写真作家としての自分の存在意義、そんなものを
ずっと考えて生きていています。

 　今まで様々な作品展や個展で作品を展示してきました。そしてその中で色々な方から「この写真の中の世界に入りたい」「自分の人生の転機にHASEOに撮ってもらいたい」などのお声がけをいただき今撮影をさせていただいております。
その際の写真とはなにか、それは記念写真とは一線を画した自分の心に対してのケアをする、「心の栄養」になるものではないのかと思っています。
人間というのは変わっていくものです。そして最期全人類共通の「死」というゴールに向かって生きていく、その日々の中で自分の思った感情や心や、何かを決める時のきっかけとなるそんな音楽や絵画と同じような写真、そしてそれらと違うのは、その主人公が「自分」であるという世界、それを私は提供し、皆さんの大切な日を彩る、そんな大きなモニュメントとして写真を撮りたいと考えています。

　私の撮る写真は、何かをするきっかけや、何か力を与えるようなものを与えたい。そして写真の中の世界に入り、日常の自分と違う自分になることによって現実世界に立ち向かう力になれるのではないか
そんな風に考えています。美しく撮る、かっこよく撮る、豪華に撮る。その外見的なものだけではなく、内側に秘めた100人いたら100人違う人たちの「想い」を形にする、具現化をしてそれを色褪せず永久に残していく写真。そんな写真を目指しています。